【FP3級】住宅ローン編 元利均等返済と元金均等返済の違いとは
住宅ローンとは、言葉の通り物件購入のためのローン。
住宅ローンの融資限度は基本的に物件価格の8割以下。
また物件購入時には諸経費(登録料、各種税金)が掛かるため、
頭金としては物件価格の3割程度(物件価格の2割+諸経費)は準備が必要。
住宅ローンのポイント
1. 住宅ローンの金利
2. 返済方法
3. ローンの種類
4. その他
1. 住宅ローンの金利
住宅ローンの金利には、「固定金利型」「変動金利型」「固定金利選択型」の3つ。
※フラット35は固定金利型
※半年ごとに金利見直し。
固定金利選択型:始めは固定金利で、途中から固定金利or変動金利を選択できる。
2. 返済方法
返済方法は「元利(がんり)均等返済」「元金(がんきん)均等返済」の2つ。
また通常の返済に加えての返済として、繰上げ返済がある。
そもそも「元利」「元金」とは、
元利:元金と利子
元金:商品などの資本金。金銭賃借の場合、利子を含まない対象の金額。
元利均等返済:返済額(元金と利子の合計額)が一定。
※返済期間の始めは利息部分の支払いが大きく、徐々に元金部分が大きくなる。
ローン残高は減りにくい。
元金均等返済:返済額は変動。返済額の内、元金部分が一定。
※ローン残高が原理均等返済よりも減りやすい。→利子も減少。
返済期間が経過するほど、返済金額は減少。
繰り上げ返済
通常の返済に加えて元金の一部または全額を返済するもの。
繰上げ返済することでローン残高が減るため、利子も減少。
繰上げ返済は、「返済期間短縮」「返済額軽減型」の2つ。
返済期間短縮:毎回の返済額を変えず、返済期間を短縮する。
返済額軽減型:毎回の返済額を減らし、返済期間は変えない。
3. ローンの種類
主な住宅ローンは、「財形住宅融資」「フラット35」の2つ。
財形住宅融資:財形貯蓄を(1年以上&50万円以上)行っている場合に、融資を受けられるローン。
融資金額_財形貯蓄残高の10倍以内&購入価格の90%以内。(最高4000万円)
フラット35:申込時に70歳未満、かつ本人が住むための住宅。
融資金額_購入価格の100%。(最高8000万円)
※融資割合が90%以上の場合、高い金利
返済期間_最長35年。※完済時の年齢は80歳以下。
4. その他
財形住宅貯蓄:
住宅の購入や増改築を目的とした貯蓄。
利用できるのは申込時に55歳未満。
借換え(かりかえ):
金利の高いローンを一括返済し、金利の低いローンに切り替えること。
団体生命保険:
住宅ローン返済中に債務者が死亡した場合、保険会社がローン残高を保険金として金融機関に支払う保証のついた保険。